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 現在、ブリッジポート大学では、様々な計画が進められている。その一つとして、世界大学連合構想があげられる。世界大学連合は、1996年2月19日から21日まで、南米ウルグアイ・モンテビデオにおいて行われた「世界大学連合創設大会」で発表された。世界大学連合は、調和・純潔・平和・統一の四つの柱を掲げ、世界の学術レベルの平準化を図ることを目的としている。また世界大学連合で採択されたモンテビデオ宣言では、「世界大学連合は、全世界から参加する、より高度な教育施設のネットワークであり、地球社会のための国際的な学術基地として奉仕する」と明言されている。

 また一方では、1997年1月より開講する自然療法医学のプログラムがある。自然療法医学とは、西洋医学と異なり、人間の持つ自然治癒力や病気の予防に焦点をあてたもので、具体的には、薬草、整体、運動療法、はり療法、そして水治療法を用いている。このプログラムは4年制博士課程として開講され、ニューイングランド地域はもとより、全米でも認可を受けた学部としては4番目となる。履修内容はカイロプラクティック学部と提携しながら、前半2年間で基礎的な内容を学び、後半2年間で専門的な分野を追求していく。ブリッジポート大学では、4年制課程の最初の学期に20人、次年度より各学期ごとに約30人の学生の入学を見込んでいる。

 次に、ブリッジポート大学で進められている注目すべき他の計画の一つに、遠隔学習(Distance Learning)がある。遠隔学習は、一般に実際に大学に通い授業を受けるものとは違い、様々なメディアを通じて遠隔地にいる人々に教育の機会を広げるというものである。例えば、インターネットや、電子メールを利用して大学の学位を取得したり、職業上必要な様々な技術を学ぶことができる。現在ブリッジポート大学では、インターネットを通じて人間栄養学のプログラムを開講している。1997年の後半からはオンラインコースとして経営学士課程、一般教養学士課程、そして国際経営修士課程の3コースが開講される予定である。

 また、1997年の中旬にはVirtual Campus(仮想キャンパス)がオープンする予定である。このVirtual Campusでは、大学の全ての施設、図書館、資料、百科事典、データーベースなどがコンピューター・オンラインで連結され、世界中どこからでもアクセスすることができ、またインターネットを通して入学手続き等も行うことが可能となる。

 また、ニューイングランドセンター(NEC:New England Center for International and Regional Studies)は、1996年8月にストヤン・ガネフ氏をディレクターとし、ブリッジポート大学の学術研究機関として設立された。NECでは国際経営学、国際関係学、そして地域研究(南米、アジア諸国、東ヨーロッパ、旧ソ連などを対象とする)などのコースが開講される。

 特に1997年1月からは、世界最大の経営コンサルタント会社のアーサー・アンダーセン社(Arthur Andersen)との協力により、世界の成長市場(Emerging Market)に焦点を当てたプログラムが開設される予定である。

 優秀な経営学部の学生はニューヨークあるいはコネチカットを基盤とした会社で実習を受けることができる。また、優秀な社会学部の学生は、ニューヨーク地域の国際機関または大使館等で実習生あるいは正式職員として働くことができる。

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